父が亡くなって、少しすると母の認知症がわかりました。
母はおしゃれな人でした。服が好きで、いつもきちんとしていました。
ところが、少しずつ着替えを嫌がるようになり、お風呂にも入らなくなっていきました。
6年ほど前、散歩の途中でバランスを崩して、大腿骨頸部を骨折しました。手術して1か月ほど入院。その後、リハビリ病院へ移りました。
退院してから困ったのは、家でのお風呂でした。母が嫌がる。こちらがすすめてもなかなか入ってくれない。ケアマネージャーさんに相談して、入浴のできるデイサービスを探してもらいました。
が、母はどこへいっても入浴を拒否しました。5つ目の施設で、ようやく入浴し通えるようになりました。母は、デイサービスに行くことを嫌がることが多かったのに、その施設の日は違いました。朝ごはんが終わると、玄関に座って、出かけるのを待っている。
私はその姿を見て、ホッとしました。
家で母をお風呂に入れるのは、本当に大変でした。ケアマネージャーさんには、何度も助けてもらいました。そして施設によって、母の過ごし方がこんなに違うのかと思いました。相性がある。母に合う場所がある。その場所のことを、必要としている人に伝えられたらいいのに、とも思いました。